古典「御伽草子」が、作家の自由な想像力で
現代版の新しい「おとぎ話」に生まれ変わりました。
という『〔現代版〕絵本 御伽草子』の完成記念イベントにうかがってきました。

『付喪神』の町田康先生
『象の草子』の堀江敏幸先生
『木幡狐』の藤野可織先生
の芥川賞作家お三方による対談形式で
ちょっと気取った雰囲気の講演会とは違って
先生方の「素」の顔がすこし見えた気がする楽しいトークでした。
――締切に関してはほんとうにひどいらしいですね
と町田先生がアウトロー的つっこみを堀江先生に。
――町田さんはこう見えて締切をきちんと守る礼儀正しいロッカーなんですよ
(町田先生は俳優でもありロック歌手でもあるのです)
と堀江先生。
――堀江先生がそうだと聞いて、安心しました
と京都弁ではんなりおっしゃる藤野先生。
ほのぼのとしたトークの後にはそれぞれの自作を朗読してくださって!
音の余韻のあるうちに、それぞれの本を開いてみましたが、
この『おとぎ話絵本』がお話はもちろん、絵といい、構成といいすばらしい完成度で
ページを開くたびに思わず唸ってしまうほど強いインパクトと感動があります。

一度で二度三度美味しい至福のイベントでした。
いえ、もっと満ち足りたものを与えてくれるすばらしい時間でした。
ほんとうにありがとうございました。