立木義浩先生に久々にお会いしました。
現在77歳。当時とまったく変わらないマシンガントークに
笑いの耐えない1時間でした。
一緒にお仕事をさせていただいていた頃は
怒られてばかり、現場は常にぴりぴりしていて
いろんな事が理解できずにいましたが、
時間をおき、ひさびさにお会いして
先生の本来の人となりが、すこし見えてきました。
人が集まれば、サービス精神旺盛。いくらでも盛り上げる。
人が好き。なにより人を驚かせるのが好き。
人がやらないことをやって「おっすごいね」と言わせたい。
逆にそう思わせなきゃ、つまらないし、悔しいじゃないかと。
カメラマンであって、すぐれたディレクター。
エンターテイナーであり、すぐれた営業マン。
そんな気持ちで何十年と先頭を走り続けてきた、
その底辺にあるものも少し覗かせてくれました。
この年でまだ悩みが多いと、
人の才能に嫉妬すると、
先を走る人に嫉妬して、追ってくる人に嫉妬して
挟まれてたいへんなんだけど、焦げすぎると真っ黒になっちゃうから
ほんのりきつね色がいいんだと。
業を受け止めて、業をなしている。
そんな方なのかなと。
長い時間を経て、ふと思ったのです。