現在ヒルトン東京 で開催されている、墨映展会場で

「写真を撮らせてもらっていいですか」

と尋ねられたので、すっかり作品のことだと思い、

「ええどうぞ」と、お応えすると

作品もだが、作者であるあなたと一緒に映った写真が欲しい

と、おっしゃる。

わけを伺うと、

毎回あなたの作品を楽しみにしているお友達がいるのだが

今回は来れないかもしれないので、

どんな作品かおさめて来てほしいと頼まれたのだという。

どんなお友達かとさらに伺えば

現水(現代水墨画協会)の先生であるとおっしゃる。



毎秋、東京都美術館で開催される現水展は

100号以上の大作ぞろいで、

一般の人間はなかなか手が出せない公募展だ。

私も昨年から出品するようになり、

ようやく新人賞をもらったばかりの会だ。

そこの先生のおひとりが気にかけてくださっているとは、

なんと畏れ多い。と思うと同時に

背中を支えてもらっているような勇気をもらえた気がして、

とても嬉しかった。



生まれたばかりの

『aroma & art まほうの森』 を育てていくのも大切だが

どこかで見ている人は必ずいるのだから

いい加減にしてははいけないな、と、改めて気づかされた。

欲張りかもしれないが

『aroma & art まほうの森』 にも100%

水墨画の作品作りにも100%

手をぬかず、今なせるすべてを注ぎ込もうと思った。