殺人的な熱波をもたらした夏は

ワールドレコードで駆け抜けて行ってしまったかのよう。

逆転よろしくとゴール近くで次の季節が爽やかな顔して待っていた。

心地よい空気は、あたまの中をすっきりさせて

あれこれ、やるべきことを思い起こさせる。



11月に2回続けて開催される東京都美術館の作品は納めてしまって、

年内開催分は、小さな展覧会の作品を残すばかり。

が、そろそろ来春の国立新美術館の作品にかからないとね。

学校や地域でのボランティアも手はずが着々と整いつつあるし、

あとは軌道に乗せて進めていくだけだ。



…が!なにか何かを忘れているようで落ち着かない。

いや、いつだってそうなんだ。

いつもなにか大切なことを忘れているような気がして

ふり返りふり返りしてみるんだが、それが『何』だか分からない。

分からないままに『やるべきこと』に追いつかれないように

ひたすら駆ける、をくりかえす。



…ゆっくり過ごす時間の中にも、大切な気づきがあるのだと信じて

今夜はスカイツリーでも眺めながら、長い影に話しかけてみようか。