残暑にやられてすっかり気力を失って

やらなきゃいけない事案は山積するしで、

煮るなり焼くなりもうどうにでもしてくれと

気持ちが荒んでいた。

そんな折、秀作展で新聞社賞がとれたと一報が入った。

……腐ってる場合じゃないな。

とことてんのように押された分は、ぐいっと前に出ていかないとね。

なんて前向きな気持ちになった。

いつもこんな有り様だ。

背中を押されて、やっとこさ次の一歩を踏み出している。



前向きを継続させるのって、むつかしい。

このままでいいのかなと、先行きに疑問を感じながらも、

少々調子にのり気味なのを俯瞰で眺めるくらいがちょうどいい。

人に対しても、

その場限りのうまい言葉で乗せるのは好きじゃない。

愚痴を聴いている内に

「けっきょく進むしかないのね」

という結論を見いだしてくれるなら嬉しい。



そう。にっちもさっちもいかないのは自分も同じなんだ。

それでも見えないゴールめざして進むしか道がないんだ。

この常に何かが欠けたような気分を晴らすには

答を探し続けるしか解決の糸口がないんだ。

人生は、その繰り返し。



……ままになる日も、ならぬ日も

だ~から歩いていくんだね~♪