よく晴れていたので清水門を抜けて歩いてみた。
いつも区役所上から見える景色なのに、
遠回りになるのを嫌って一度も通ったことのない道。
人の通りが多く見慣れた田安門に比べるとひっそりとした佇まいだが、
石垣も門も、その造りは驚くほどに重厚で当時の幕府の強い権力を思わせる。
清水門を抜けると見事な雁木坂があり、
思いがけず江戸のころの風情がそのままに残っていることに感動した。
科学技術館の方へ進んでいくと、そこは広々とした北の丸公園の一角。
冴えた青空を背景に
寒桜の鮮やかなピンクが目を射るようだった。