影の色は黒じゃない。
そもそも光の色に黒は存在しない。
よくゲームやアニメなどの商業用画像が無機質に見えるのは、
影を黒で彩色しているからだ。
こんなの絵を描く人間なら誰しも知っている常識だ。
でも、長いこと放っておかれたのは、
製作期間という時間とコスト的な問題があったんだろう。
と、思ったりするのだが、ともかく影には色がある。
「影」とは、多くの光の色が重なって影となって現れるのだ。
光(3原色)で言えば、R(赤)、G(緑)、B(青)だが、
印刷で影を表現するならBKでなく、C+M+Yという事だ。
だから「シロクロつける」を印刷色で表すなら、
「BK0% or BK100%」だけど、
光の色で表してみせるなら、
「C0%+M0%+Y0% or C100%+M100%+Y100%」
という事かな(笑)
…きれいな影がついてると、
光をうけて正面に立つ物体も美しくみえる。
鮮やかな色が潜在している影によって光が引き立つという事だ。
だから私にとって「影」とは、とても大切で、
とても華やかな存在なんだ。