Ferrari 400i K-Jetronic part 7 | 60's ~ 80's 輸入車専門店Virage development (ヴィラージュ デヴェロップメント)

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思い切ってセットしていたユニットを再度降ろして点検することにしました。

再度フューエル・ディストリビューターをバラしたところ、微細なゴミを発見。

 

おかしい。

 

 

まだ交換していなかった左バンクのインジェクターを交換します。

同時に、インジェクターブッシュとOリングも交換です。

これらをバラす必要があります。

 

 

結晶塗装がカスカスですが予算が出そうにありませんのでそのままです。 

 

結局オーバーホウルしたユニットには何も決定的なものは無かったものの、

再度降ろすことは勘弁してほしかったので、ベンチ上で新しいインジェクターをセットして

各シリンダー間で吐出量の差を0.1ml単位で合わせてやりました。

実はフューエル・ディストリビューターは各気筒ごとに吐出量を調整できる機能があります。

普段はそこまでやりません。

全てを戻して再始動します。

 
 

おお、大きな変化がありました。

 

インジェクターに詰まっていたものがあったかという程度にこの時点では思っていました。

排ガステスターをセットして、問題があった排気口にセットしてみると、COは多少高いものの「まあこれくらいなら」と思う程度です。

 

テスト走行がてら、近所のガソリンスタンドまで給油に行きます。

「これはいつ頃のフェラーリですか云々」の会話をこなして、帰路に着きます。

 

信号で停車して「ああやっとよくなった」と思ったその時「ボッボッボボボボボ」とエンジンがぐずりだしました。

なんだか片バンクだけ機能しているような感じです。

が、ワークショップに着いて、ゴソゴソやって何度か始動を繰り返していると治ってしまいました。

 

一体何だったのか?

エンジンは次の日も何も無かったかのように振舞います。

給油した時に何か起こったのか、ラインにエアでも噛み込んでしまったのか、

良く分かりませんでしたが、その後再発がありません。

 

 

釈然としないままでしたが、納車する運びとなりました。

オーナー様が来られて、以前との違いを確認されました。

 

オーナー様が発たれた後しばらくしてから電話をして様子を確認したところ、

「実は・・・」

ガソリンを満タンに給油した後ボソボソ言い出したとのことで、そのまま当ショップに帰還願いました。

 

 

症状からすると明らかに左バンクの燃料が足りていない様子です。

燃圧計をセットするとやはり左バンクの燃圧が低い。

 

さてどうした?

 

ポンプは片バンクに一つずつありますが、それぞれ交換してあり、タンクの中もケアされているとのこと。

 

もしかしてと思い、両バンクの燃料のフィードパイプを外し、吐出量点検。

 

すると、ポンプからの直の吐出量は右バンクに比べて左バンクは、なんと1/3ほどしかありません。

 

・・・・なんじゃそら?。

 

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