
まだドイツから出航さえしていないのに、あれやこれやと構想を巡らせています。
オリジナルのエンジンの詳細を調べようとググってもなかなかドンズバの情報がありません。
が、考えてみればあの頃のFORDの4気筒といえばあのKENTしか無いわなと思い、画像から調べてみるとやはりそうです。
オリジナルは最初期のモノの1500cc版。カウンター・フローの3ベアリングでシングル・キャブ。
さらに6V電装のダイナモ仕様。
どうせ現状はポッポコポッポコ言う振動の大きなヘッポコエンジンでしょうから、その後に登場したクロスフロー・エンジンに乗せ換える方向でリサーチ。
するとあるわあるわ、パーツがこれでもかというほどあるわKENTエンジン。
これまであまり縁がなかった欧州フォードですが、エスコート、カプリ、シエラ等興味はありました。
でこのKENTエンジン、ブロックは基本同じままで40年の歴史があります。
あのロータス・ツインカムやCosworth BDA、BDRなどもこのブロックを使っています。

画像はクロス・フローの1.6リッター。
エンジンをスワップする場合、まずエンジンマウントがどうなるのかが最重要課題です。
「造ってしまえばいいじゃん」なんてノリで考えられない部分です。
エンジン自体やブラケットの取り付け位置や角度はメーカーがかなりの時間とノウハウを以って決定しています。
「大体この辺じゃん?」みたいなことではありません。ここがオリジナルと同じであれば後はどうにでもなります。
で、これはクリアー。
更に調べてみるとそのブロックの中でも711Mというものが出来が良く最大1700ccまで拡大されたとのこと。
調べている中、トンでもないものを発見しました。

何と、本家のFORD RACINGが新品のKENTブロックを販売しているとのこと。
現代の技術を用いて当時よりも剛性が高い高品質な再生産品を提供しているとのこと。
しかも価格はたったの$1,335ですよ。
Formula Fordなどこのブロックを使っているため需要があるとのこと。
さらにご丁寧なことにLOTUS twincam用もラインナップにあります。
しかし凄いですね。国産のメーカーは死んでもこんなモン再生産しないでしょうね。
こういうものを目の当たりにすると、日本と欧米の文化の差がとんでもなく大きいことを思い知らされます。
(更にこの後アルミ製のBDA用ブロックを英国で発見。)
FK1250は車重が1.0tonちょっとしかないのですが、この辺りの排気量でプラス100ccもしくは200ccはトルクに大きな影響があります。
それは街中でのストップ&ゴーや渋滞の際イージードライブを実現します。また、重い荷物を載せた時にも充分に応えられるでしょう。
OHVエンジンも現代のパーツや技術を用いればとてもスムーズで気持ちの良いエンジンに仕上げることが出来ます。
低速トルクを重視するならその路線で行くべきです。
が、 ブロックに711Mを使用するのであればCosworth BDAや BARをフルコンで制御して載せてみたいと思ったりもするわけです。(フレームが真ん中から折れてチキチキバンバンみたになるかも知れませんが)あのスッ とぼけた顔したバンがイイ音させてカッ飛んでいたら面白いなと思うわけです。
猫バス、エロバスなんて感じのニックネームつけるならば「アフォ・バン」ですね。

さあ、仕事しよ。
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