
パーツ待ちの間にこれを進めます。
KEのマネージメント用の配線です。エアコンや、その他の配線も混じっているため間引く必要があります。
この車はKEを取っ払ってフルコン(電子制御)化に加えてATからMTへのコンヴァージョンも同時に行うため要らない配線の選定と除去作業に多くの手間が必要です。
自動車が製造される時、配線類は早い段階で配置、装着されるためアクセスするには多くのものを外さないといけません。
AT用の配線だけでも結構な量なので、MTに換装されたものの中にはその大部分が残ったままになっているものがあります。
面倒なのは分かりますが、きっちりやっておかないと次に修理などでバラした時に「これ何の配線だっけ?」てなことになります。
自分でやったものならともかく、他人がやったそれを診るのは非常に不快なものです。それに何よりダサいです。
これも外して、きっちりとここから新しい配線を引き直します。
こういう作業はとても地味で大きな手間と時間がかかり、忍耐が要求されます。
とかく派手な機械にばかり目が行きがちですが、フルコン化等はこのような作業の占める割合が圧倒的に大きいのです。
しかもいくらきれいに仕上げても全部隠れてしまいます。
が、配線は人間に例えれば張り巡らされた神経のようなもの。そこら辺で売ってるような安物のギボシで繋いだり、タップで分岐したりなんてことをしているといずれトラブルの原因になります。
逆に考えれば、この辺をしっかりやっていれば後々安心ですし、何かあったときにもトラブルシュートが容易です。
またこのような作業をすることにより、配線の一本一本まで自分の記憶に刻まれることになり、よりその自動車を知ることができます。
こういう作業、大変ですが嫌いではありません。
メルセデス・ベンツは古くからしっかりした配線とコネクターを使用していて、他に比べればこういう作業もまだ楽です。
その対極にあるあのマセラティはどうなることでしょう。
最近電線と配線図ばかり見ていて少々アレが何しそうな感じです。
Virage development
(ヴィラージュ デヴェロップメント)
http://virage.co.jp/
メール: info@virage.co.jp
所在地:兵庫県加東市喜田1丁目3-21
60's ~ 80's に特化したヨーロッパ車の整備販売、改造、
アップデート エアコンシステムの開発、
電動パワーステアリングの開発と取付け エンジンスワップ、
トランスミッションスワップ、リストア、チューニング等