インジェクターの交換をしているときに気になったのです。
最初はOリングのヘタリかと思い、新品に替えたのですが同じ。

で、パーツナンバー113309のブッシュを外してみたところ、まずカーボンの量が結構なもんです。


中にまでカーボンが入ってくるのはおかしいわけで・・・。
再びインジェクターをセットすると。
と、グラグラです。
経年劣化と材質の問題なのか、熱なのか、樹脂製のブッシュが膨らんでしまい、インジェクターをきっちりホールドできていません。
しかもこれだけ首を振ってしまうと、噴射が直線的なKのインジェクターの場合全くズレたところを目掛けて噴射してしまいます。
振動やアクセルのON、OFFでもズレてしまう可能性があります。
こうなると、インジェクターのスプレーパターンもクソもありません。
で、この件について色々と海外での事情を調査してみると、ショップ間では結構メジャーなトピックになっています。
中にはインジェクターの傾きが原因で燃料がポートを滴りながら落ちるためガス検に落ちたが、ここを修正すると燃費も上がってガス検も余裕でパスしたとのレポートもあります。
ではこのパーツナンバー113309の価格はというと、
なな、なんと $268!!
樹脂のブッシュ一個が$268!!ですよ。
V8なら8個で$2,144!!ひっくり返りそうになりました。
安いところでは一個$125辺りで売っているらしいです。
国内で聞くのは怖いから止めておきます。
しかし、確実に効果がありそうなため取引先に訊いてみると、
純正を遥かに凌ぐ材質を使い、クオリティーの高いオリジナル製品をリリースしているとのこと。
しかも価格は一つ¥5,000くらいで出せそうです。
K、KEジェトロのまま完調に維持するには金額が嵩むし、再び調子が悪くなりそう・・・。
なんてことを私も思っていました。
特にフェラーリやポルシェにKが装着されているのを見ては、全部取っ払って8連や6連スロットルにして、フルコンで制御すれば
「速い」「レスポンスがビンビン」「一発始動」「燃費も良い」「殆どメンテナンス・フリー」なのになんでしないの?
と思っていました。
もちろん、今でも電子制御化は当ショップのメニューにありますし。お勧めします。
しかし、当時の「機械」をそのままで現代の技術を用いてリフレッシュして復活させるということにも魅了されているのも事実です。
K、KEの場合誤解されている部分も多く、また調律できる人材が極めて少なくなっているという事実もあります。
金額的に電子制御化することと、K、KEのコンポーネントを刷新することに変わりがないならば(電子制御化するほうが安い場合もあります。)
電子制御化を断然プッシュするところですが、各コンポーネントをO/Hすることにより価格も抑えられます。
また、今回のインジェクターブッシュのようにオリジナルを凌ぐクオリティーのパーツもどんどん提供していきたいと思っています。
※インジェクターブッシュは308、512BBi、400i、テスタも共通ですのでご用命くださいませ。
Virage development
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