
早速現状の燃圧の把握です。
システム・プレッシャー、基準値内。
シャットダウン後の残圧。10分後に270kpa、20分後に260kpaを最低保持しているかどうかをチェックする必要があります。
保持できていない場合システム内でのリークがあり、再始動に手間取る多くの原因はこの辺りでしょう。
この328はフューエル・ポンプ、アキュームレーター共に交換されたばかりなので良好です。
この他コールド・コントロール・プレッシャーとウォーム・コントロール・プレッシャーを計測したところ、基準値から外れていました。
これらはモロにウォーム・アップ・レギュレーターが関係する部分です。
2本だけ新品に換えられているというインジェクターを全て交換します。
エンジンフードを外さないとここにアクセスできません。トホホ・・・。
外したインジェクターです。右のものに較べて左はガソリンで濡れています。
冒頭の燃圧のテストはエンジンをかけずに行われています。
濡れているものとそうでないものがあるということはバラつきがあるということです。
インジェクターの開弁圧は300~410kpaです。
BOSCH品番を見ると、やっぱりそうです。
手持ちのW201 16V用のものと較べると全く同じ品番です。
4本のストックがあったためファイアー・ウォール側の4本を交換です。
アノFerrariもそうですが、K、KEジェトロの場合使いまわしの部品が多いというか、
いちいち個別の車種用に合わせて部品なんて造っていませんよ。
Ferrari用に特別にKのインジェクターを造るなんてことをBOSCHは死んでもしないでしょう。
ただ、フューエル・デスビやウォームアップ・レギュレーター等は見た目が同じでもセッティングが違うことが多々ありますので、これらの使いまわしは止めておいたほうが良いです。
K、KEのインジェクターは消耗品です。Ferrariの純正部品でとればいくらなのか知りませんが、BOSCHまたはメルセデス・ベンツからとれば1本¥5,000~6,000くらいでしょう。
迷わず全部交換してください。
因みに、インジェクターに圧縮エアを吹いてテストする方がいらっしゃいますが、BOSCHはそれを禁じています。
中のフィルターが潰れてしまう可能性があるからです。
フェラーリの箱に入ったインジェクターは一体いくらするのでしょうか?
先日Coの調整をして取り敢えず走るようにして軽くロードテストした時に、アイドルが落ちなかったためスロットルを点検したところポテンショ・メーターのアイドル接点がずれていました。
ついでに超音波洗浄してから調整。アイドル、フルロード共に単体ではOK。取り付け後スロットルワイヤーの調整をします。ワイヤーの動きが渋いので新品に交換したいところ。
操作部分は体感的にもフィーリング的にも影響が大きいです。
早く元気になって路上復帰させてあげたいですね。
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