
まずは燃料ポンプの基礎体力をチェックします。
BOSCHはこれについては燃圧ではなく、実際にポンプが一分間に吐出量を測れとのことです。
国際規格はkpaですが、古い自動車のマニュアルは全てbarで表示されています。
エンジンを切って30分はこの値をキープしたままでなければいけません。
もし針がスーっと下がるようでしたらシステムのどこかでリークしています。
始動性が悪い車はこのようになる可能性が高いです。
この固体はギリギリでちょっと低いですね。たまに始動時に愚図ることがあります。
機械は正直ですね。
以上は各種アタッチメントが無い場合に出来る簡易的なテスト方法です。
K、KE-Jetronicはフューエルデスビのアッパーチャンバーとロアーチャンバーの燃圧の差(差圧)で噴射する燃料の基本値を変化させています。
まずはシステムプレッシャー。エンジン102 985の規定値は5.3から5.5bar。1bar=99.9999kpaなのでOKでしょう。
次にロアーチャンバー・プレッシャー。
システム・プレッシャーよりも0.4bar低いのが規定値です。これもOKでしょう。
これらはもっとも基本的なテストです。水温補正、フルロード等もチェックしないと満足なテストにはなりません。
KEの場合エレクトロ・ハイドロリック・アクチュエーターが担う部分が多いですが、Kの場合それらを機械的にやっているのでテストも調整の方法も違ってきます。
KEの(E)はElectricの意味ですが、Kから進化した分良い部分もあれば、そうでもない部分もあります。
まあ、いずれにせよ基本は機械ですのできっちりと手を入れていれば調子良く走ってくれます。
K、KEジェトロニックは必ず壊れるなんて知ったような事を書いている記事を目にしますが、一体何年間働き続けた機械に対しての言葉でしょうか。
家にじっとしている冷蔵庫でも10年ももたないような時代です。PCなんて5年もてばいいほうでしょう。
使い捨てるなんてことを前提に造っていなかった時代の自動車にお乗りのオーナー様、どうぞ長く働き続けている機械を労ってあげてください。
リフレッシュしてあげてください。またこれからも良きパートナーで居続けてくれるでしょう。
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