究極のコラボだ!! 米大リーグ、カブスの藤川球児投手(32)が東京都内で米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)と極秘自主トレを行ったことが30日、わかった。
約1週間ともに汗を流し、この日、打ち上げた。WBC代表候補の広島・前田健太投手(24)や巨人・沢村拓一投手(24)も一時参加するなど、日本最高峰の集いで刺激を受けた球児は31日の深夜、渡米する。
誰の目にも触れない空間で、頂点に君臨する両者の技術のぶつかり合いと、語らいがあった。藤川とダルビッシュが、都内で極秘裏にタッグを結成していたことが判明。
球児はこの日、国内練習を打ち上げ、サンケイスポーツの取材に応じた。
「(ダルビッシュと)一緒に動いている中で、日米の違いとかいろいろ話を聞けた。有は1年、やっているからね。練習スタイルも向こうのやり方というのがある」
かつての所属マネジメント会社が同じだったことや2008年の北京五輪をはじめ、2度の国際舞台でチームメートになるなど、親交が深い2人。藤川が「経験のある選手と練習できるのは大事。できるだけ、近くで見たい」と熱烈ラブコールを送っていたなか、昨季16勝を挙げた“先輩”がオファーを快諾した。夢の合同トレは24日から1週間に渡った。
「2人で並んで、ブルペンに入ったり、隣で見ていたり…。俺の方が先輩だから有は聞いたことに関して、アドバイスをくれた」
一挙手一投足が参考になった。ウォーミングアップをはじめ、すべてメジャー流のトレーニングメニューをこなした。米球界特有の硬いマウンドに対処するための方法や米大リーグ公式球への対応にコミュニケーションの取り方など…。“ルーキー”に戻る藤川にとって、学ぶ点は多かった。さらに合同トレ中には鯉のエースの前田健やGの将来を担う沢村も一時参戦した。侍ジャパン候補の存在も大きな刺激になったに違いない。
今オフは早めに肩を作る異例の急ピッチ調整を進める。すでに、ブルペンでの投球練習も10回程度行っているという。2月11日(日本時間12日)からスタートするカブスのスプリングトレーニングに向け、最終仕上げの段階に入った。
「(調整は)もちろん、大丈夫! ただ、やってみなきゃわからない。準備段階でどうのこうのは言えない」
31日の深夜に渡米。メジャーで活躍するための極意は学んだ。超一流が集まった濃密な日々を過ごした背番号「11」が、自信に満ちあふれた表情で海を渡る。
★まずはロス滞在
藤川は自身の順調な調整過程を公式ブログ(http://ameblo.jp/kyuji-fujikawa-11/)にも明かしていた。26日には「毎日朝からトレーニングしてますよ! ブルペン練習も8回程入ってますし、ウェイトトレーニングにも気合入ってます」。31日深夜に渡米し、ひとまずロスに滞在。その後、キャンプ地のあるアリゾナに場所を移し、11日(日本時間12日)に備える。オープン戦は23日のエンゼルス戦から始まり、4月1日のシーズン開幕・パイレーツ戦に臨む。