阪神は14日、西宮市内の球団事務所で、今秋のドラフト会議に向けてことし最初のスカウト会議を開いた。大阪桐蔭高・森友哉捕手(2年)、桐光学園高・松井裕樹投手(2年)ら30人を上位候補としてリストアップ。
中村勝広GM(63)は地元関西出身者に加え、甲子園出場経験者を重視する方針を明かした。
高野球団本部長、中村GM、全スカウトの計15人が参加した会議は、まず各地区担当スカウトが候補者を提出して出来上がった250人から、上位候補30人をリストアップする作業が行われた。
取材に応じた中村GMは「できるだけ、関西地区という考え方はしています。甲子園出場も重要な要素です。ことしの2人(藤浪、北條)がそうであるように、阪神の将来を見据えての基本的な考え方です」と明かした。
藤浪の女房役だった森に関しては「当然でしょう。国体で見た。(ことしの甲子園で)実力はジックリ見せてもらいますが、打撃に関しては申し分ないということでした」と早くも「◎」を認めた。選抜出場も決めており、徹底マークが続くことになる。
また、夏の甲子園で4試合68奪三振の松井についても「当然、上位候補の1人」と話した。こちらは選抜出場の絶望的。さらには関東地区(神奈川)だが「もちろん実力優先。関西地区ならそれに越したことはない、ということ」と熱視線を送り続ける。