杉内の教えだ! 来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補、巨人・杉内俊哉投手(32)が30日、侍戦士に3つの心得を伝授した。
正式に日本代表入りとなれば、唯一の3大会連続出場となる国際大会の経験豊富な左腕が、培った知識を惜しみなくチームメートに還元する。
日本代表として、唯一のWBC3大会連続出場を目指す杉内。五輪にも2度出場し、国際大会の経験が誰よりも豊富な左腕が、代表候補16人中11人が初出場となる可能性のある、若い侍投手陣に3つの心得を授けた。
〔1〕【ボールをこねろ】
日本の球よりも革質が滑りやすく、縫い目の山が高いといわれるWBC使用球。「ボールの違いは経験していない人は戸惑うと思う。こねてなじませないと、どこにいくかわからない。革の質が違う」。使いこなすには、いつも以上にこねることが必要だと説く。
〔2〕【制球力】
「日本の投手はコントロールが繊細。しっかりコントロールすれば、打たれる確率は減る」。外国人のパワーはすごいが、コーナーさえ突いていれば、簡単にヒットにはならないと強調した。
〔3〕【重圧を感じすぎるな】
「国際試合では走者が一塁に出ると『本塁に返してはいけない、命取りになる』とすごく考えてしまう」。国を背負う重圧から、必要以上の焦りが生まれ、余計なピンチを招いてしまう。平常心を保つことの重要性を訴えた。