明治神宮野球大会第1日(10日、神宮ほか)1回戦を行い、大学の部は三重中京大(北陸・東海)、桐蔭横浜大(関東代表(2))、福岡大(九州)が勝ち上がった。
本年度限りでの閉校が決まっている三重中京大は楽天からドラフト2位で指名された則本昂大投手(4年)が完投し、京都学園大(関西代表(2))に6-4で競り勝った。
高校の部は浦和学院(関東)と北照(北海道)が準々決勝に進んだ。
三重中京大はエース則本が149球で完投。勝利をたぐり寄せた。「やっと全国で1勝できた。このチームでできる最後の大会、少しでも長くやりたい」
六回の3連打を含む8安打を許し、4失点と本来の出来ではなかった。それでもスリークオーター気味のフォームから、四回にこの日最速の151キロで見逃し三振を奪うなど計12奪三振。
「(亜大の)東浜君、(法大の)三嶋君は東京の激戦区から(の出場)だけど、負ける気はしない」と準々決勝の法大戦へ気持ちを高ぶらせた。
球場まで足を運んで投球を見守った楽天・福田統括副本部長は「ローテーションに入れば美馬のようになってくれると思うし、中継ぎや抑えもできる。一番の即戦力」。
今季23試合に登板し8勝10敗、防御率3・08の右腕を引き合いに出して期待を口にした。