(パ・リーグ、ソフトバンク7-0西武、14回戦、7勝7敗、4日、ヤフードーム)
グラブを叩き、雄たけびをあげた。六回一死一、二塁。最大のピンチを連続三振で切り抜けると、トレードマークのニコニコ笑顔が輝いた。
ソフトバンク・武田が6回1/3を3安打無失点の快投。10三振を奪い、無傷の3連勝だ。
「試合を作ることだけを意識しました。野手のみなさんが頑張ってくれたおかげ。感謝したい」
エース格の摂津、大隣とともに、3本柱の一角を担う勢いだ。
秋山監督も「ナイスピッチングだよ。素晴らしい」と手放しで褒め称えた。
今季はこれで計23回1/3を投げ、次戦にも来季以降の新人王資格を失う30回に到達する可能性がある。ということはこのタイトルを狙えるのは今季しかない。
「それは考えないように。1試合1試合を真剣にやっていくだけ」。チームを浮上へと導くのは、規格外の高卒ルーキーだ。