第94回全国高校野球選手権大会神奈川大会(23日)
衝撃の金属音が鳴り響いた。八回、リードを4点に広げなおも一死二、三塁から、1番・浅間が右越え3ラン。21日の4回戦(対大和南)から2戦連発だ。
「(連発は)記憶にない。(四回一死三塁の)チャンスをつぶしたので取り返したかった」
ルーキー劇場はまだ続く。八回二死一塁。今度は4番・高浜が左翼席へ大会2号2ラン。「浅間に負けないように自分も打ってやろうと思った」と胸を張った。
驚異の1年生アベック弾に、長年同校の指揮を執る渡辺監督は「初めてです。2人は学年を問わず雰囲気がある」と目を見張った。
疲労の蓄積から「振りが鈍くて腰が少し痛い。初めての経験」と高浜は漏らすが、AT砲の活躍で8強進出を決めた。
「これからは投手の球も速くなるけど何とか打ちたい」と浅間。高浜は「次の相手を倒すだけ」と力を込めた。2人のバットから目が離せない。