東京六大学野球リーグ第6週第2日(20日、明大2-3早大、神宮)
2回戦2試合が行われ、早大が明大に3-2で勝利。21日の明大3回戦に勝てば、2010年秋以来3季ぶり43度目の優勝が決まる。早大は日大三高出身の吉永健太朗投手(1年)が七回途中2失点の好投で自身4連勝。立大は3-2で慶大に競り勝ち、勝ち点を2とした。
破竹の勢いだ。1年生の吉永が開幕4連勝。バンと胸を張った。
「一回は力んだけど、二回からリラックスして投げられた。投げる試合は全部勝ちたいと思っている。(4連勝は)その気持ちの結果です」
昨秋王者・明大との初対決。日大三高の同級生の3番・高山に2安打を許したものの、シンカーを低めに集め六回まで無失点。七回二死一、三塁から小室に2点適時打を浴びて降板したが、七回途中4安打2失点。負けなしの4勝目を挙げた。
前回登板で、1年春の開幕から先発で3戦3勝というリーグ史上初の快挙を達成。4戦4勝で、自身の記録をあっさり塗り替えた。
大学入学後は、走り込みで体重が3キロ減り、最速149キロの直球が140キロ前後に。
球速は落ちたが、優勝した昨夏の甲子園で培った経験を生かし、制球力と緩急で勝負するスタイルに変身。「痩せて球威が少し落ちました」と苦笑いするが、防御率0・94は堂々のリーグトップだ。
吉永の好投で優勝に王手。21日の明大3回戦に勝てば、斎藤佑樹(現日本ハム)らがいた10年秋以来、3季ぶり43度目の頂点に立つ。
「だんだん自信がついてきた。大学でも打たせて取る投球ができる」と吉永。快進撃から目が離せない。