テキサスからニューヨーク、そして全米へ、衝撃が駆け抜けた。ヤンキースを相手に九回途中無失点、10奪三振の快投を演じたレンジャーズのダルビッシュ有投手(25)。
「まだ納得できない」と無限の可能性を示したダルビッシュに、ヤ軍ナインは脱帽、全米メディアは興奮とともに報じた。
――左打者へのカットボールが良かった
「カットっていうよりも、僕の中ではチェンジアップとカーブが良かったので、それでバッターも的を絞りにくかったのかなあ、と思いました」
――三回の無死満塁のピンチは
「完全にそのこと、忘れてましたね。とりあえず、グランダーソンだったので、とにかくこのバッターをアウトにとればとは思ってましたけど、でももう、2点とかは覚悟してました」
――試合を通じて状況に応じた投球ができた
「そうですね。まあ、ゴロが多かったと思うんですけど、そういう意味でも、いい感じで思った通りに投げられたと思います」
――最後まで投げたい、という気持ちは
「言われた通りに投げようと思ってましたけど『九回行くぞ』と言われて、その通り受け入れて。最後まで投げ切るというより、とりあえず監督が『ここで終わり』というところまでは、きっちり投げたいなと思ってました」
――黒田の投球は
「あまりベンチには攻撃の時にいなかったので、見る機会はなかったんですけど、結果を見たら、いつも通りすごくいいピッチングをされていたので、すごいと思いましたね。ただ、僕はもう投げているときは、打者に対して、という気持ちしかなかったです」
――ヤンキース相手の投球には納得しているか
「まだ、ちょっと。はっきり言って、ヤンキースをここまで抑えられて完璧じゃない、というのもあれなんですけど、向こうはまだ初めての対戦ですし、こっちは向こうのことを知ってますし、いろいろ。まだだと思いますね」
――味方の守備は頼もしいか
「頼もしい以外に何があるのか、っていう話なんですけど。バッティングもいいですし守備もすべていいので、僕としても後ろを信じながら投げることができました。それはすごくでかい」
――一回からセットポジションで投げたが今後は
「そのときによって変わります」