ミスターに並ぶ大記録も、白星で飾ることはできなかった。
宮本が、五回の城島の三邪飛を捕球し、長嶋茂雄の持つ、三塁手の連続守備機会無失策(連続シーズン)214に並んだ。
しかし、5点差を追いつかれるゲームに、表情は険しいままだった。
「今日は勝たないといけなかった」。1日の巨人戦で四球を左膝下に受けた影響で、スタメン回避も危ぶまれた中で強行出場。三回に2死満塁から右前適時打を放ち、痛みを押して序盤の猛攻をけん引したが、そのガッツも実らなかった。
記録に関して「記録上だけでも偉大な方に並んだのは光栄。1日1日、一生懸命取り組んだことが、こういう結果につながっている」と宮本。
感慨深く受け止めながらも、チームの勝利なくしては、素直に喜べなかった。