第84回センバツ高校野球大会第4日(近江7-2高崎、25日、甲子園)
近江が底力を示した。2日連続で試合は雨天順延となっていた。
勝利を手にした多賀監督は「感無量。よくやってくれた」と目を潤ませた。
雨でノーゲームとなった24日の試合で、予想以上に高崎の主戦島田の直球に伸びがあったことが分かった。
各打者が打席での始動を早くしようと話し合って臨んだ。
4番の藤原は3安打。先制された直後の一回に甘い直球をはじき返し、左中間三塁打で同点とした。
「(24日の試合で)真っすぐ主体と感じたので、直球を狙っていこうと思った」と胸を張った。
狙い通りの打撃で流れを引き戻した。
2-2の四回には、高めに浮いた真っすぐを仕留めて6安打を集中。
一挙に4得点を奪った。指揮官は「要所で真っすぐをしっかり捉えられたのが大きい」とうなずいた。