マリナーズの川崎宗則内野手(30)がレッズ戦に「1番・遊撃」で先発出場し5打数3安打1打点。
日本で開催されるアスレチックスとの大リーグ開幕戦(28、29日、東京ドーム)の遠征メンバーに入ることが濃厚になった。
川崎は、岩隈の側面援護に徹した。六回、遊撃から三塁の守備に回ると、この回から登板した岩隈を守備位置から大声で鼓舞した。
「腕、振れてるよ!!」
「頑張れ!!」
まるで高校球児のように、先発ローテ入りへ背水登板となった岩隈を励ました。八回一死一、三塁のピンチでは三ゴロ併殺を成立させた。
打っても3安打1打点1得点。一回、ゴールドグラブ賞8度のスコット・ローレン三塁手(36)の隙を突いてバント安打。
スライダーを中前打して出塁した五回は、大きなリードで牽制(けんせい)悪送球を誘い、一気に三進。
4点リードの八回には二死一、三塁で、右腕・ブラックマンから左前タイムリー…。
「(一回の)バントは三塁線にうまく転がせた。でもクマ(岩隈)は、すごくいいピッチングをしてくれた。さすがだなと思いました」
試合後も岩隈をフォローした川崎。だがオープン戦2度目の猛打賞で打率・367に上昇し、ユーティリティー内野手として首脳陣の評価はますます高まった。
25、26日の阪神、巨人とのオープン戦(東京ドーム)を含めた日本遠征のメンバー入りは確実な状況。
イチローを追って、マイナー契約で海を渡った男がまず第1関門を突破。
今度は日本で、開幕メジャー枠をなんとか確保したい。