花巻東・大谷との“ダル2世対決”が決まって一夜明けた、大阪桐蔭・藤浪が期待に応える快投だ。
16日、市尼崎(兵庫)との練習試合に12奪三振で3失点完投。
「一回に2点取られてしまった。初回にガッと行けないところは自分の悪いところ」
失策もからんで2安打で2点を許したが、修正できるのが藤浪の強さ。早い段階でテークバックの振りを抑え、12三振を奪い完投した。
「スタミナの問題はなかった。明日も肩の張りは出ないと思う。この時期に完投したのは生まれて初めて。(甲子園で)緊張するのは覚悟している。余計な力さえ入らなければ大丈夫」
験担ぎも完了。この日、2008年夏の優勝投手・福島由登(青学大4年)から、歴代のエースが受け継ぐ「責任感 一球同心」と書かれた帽子を受け取った。
薄く消えかかっていた字は、藤浪が濃く書き足した。
打線も大谷対策で、打撃マシンのスライダーのスピードを速く設定、決戦に備えた。