ソフトバンク春季キャンプ(10日、生目の杜)通算2000本安打まで38本と迫っているソフトバンクの小久保が10日、今キャンプで初の特打に臨んだ。
130スイング中、柵越えは32本。「飛んだね」と満足げに振り返った40歳は宮崎で順調な調整ぶりを見せている。
小久保は今オフ、ここ数年悩まされてきた首の痛みを軽減するため、神経を圧迫していた頸椎の骨を削る手術を受けた。
毎年、キャンプで連日のように特打を行い、若手よりも遅く球場を後にするという猛練習で知られた男がここまでは抑え気味に過ごしてきたが、「第2クールまでは様子見で来たけど、何ともなかったからね」と自ら“GOサイン”。
全体練習の終了後、2カ所の打撃ケージのうち三塁側を独占し、一度も打席を外すことなく30分間打ち続けた。
特に目を引いたのが、「遠くへ飛ばそうと思った。(右の)ふくらはぎがつったわ」というフルスイングから放った32本の柵越え。
すべてが中堅から左へ引っ張った当たりで、「体全体を使っておかないと、1年間、振り続けられへんからね。だから、きょうは打撃フォームよりも強さ。首? 大丈夫やったよ」と納得の表情。
メモリアルシーズンとなりそうな今季、鷹の主将がいよいよ本格的に動き始めた。