人が生まれ成長し老化していくように、骨も同じ過程をたどっています。
骨は生きている臓器です。
骨には二つの機能があり、一つはカルシウムの補給庫としての機能です。
カルシウムは、筋肉や神経の興奮など、生命を維持し必須のイオン。
身体の中ではカルシウムの血中濃度が絶えず一定に保たれています。
血中濃度8~10mg/dl
血中カルシウムが不足すると、骨からカルシウムが供給され、すぐに補修されます。
もう一つの機能は、身体の支持組織。
骨格を形成し骨を支点として筋肉が活動し、
運動器官としての動きが可能になります。
また頭蓋や胸郭、脊髄などは脳器の保護器官としての機能もあります。
骨は無機質を含む硬組織であり、その他に有機質と水を含みます。
水分含量は年齢と共に減少します。
骨の有機質の90%はコラーゲンであり、
残りはムコ多糖、非コラーゲン性淡白、ペプチド、脂質など。
無機質は主にカルシウムとリン酸イオンから成り、
両者が結合した結晶として存在するのです。