こんにちは!
気温も下がり、エリアのハイシーズンとなった今日この頃
各メーカーこの時期に人気ルアーの再販や、新商品の発表など続いていますが、その中でも「ロッド」の再販や新発売はこの時期の目玉ですよね?
そうなると良く聞くのは「このロッドでどうですか?」という質問です。
僕の持っているロッドの質問から同じメーカーの全く違うモデル。はたまたメーカーすら違う時もあります。
そんな中で僕が思うロッド選びをお伝え出来たらと思い書きます。
ストレートに言ってしまえば「好み!以上!」って感じですが、それで終わったら元も子もないという事で木部なりの考え方を!
僕の使うタックルの写真になります。
右奥から
1、DainsleiF 6‘2GL-F WILD SENSE
2、DainsleiF 6’1L Rev-A(キャスティングオリカラ)
3、DainsleiF 6‘1L Rev-A プロパー
4、DainsleiF 6’2IS-ML impact solid
5、DainsleiF 6‘2ML-HS over braids
全部ValkeIN製ですね!
ここからは名前書くの面倒なので番号か略称で書きます。
まず、1のロッドGL-Fですが、ハリがある事で有名なValkeINのロッドの中でもトップクラスにハリが持たされています。ハリがあるという事は操作性が高く、しっかりとアクションをさせた上でフッキングも確実に行えます。ラインを強い物に合わせれば手元で遊ばれる事はかなり低減されます。
僕自身はこのロッドにPEの0.2号(5.6lb程度)を組み使っていますので先程述べた通りの狙いで使っています。
ボトム操作系のプラグや2gオーバーのスプーンで沖目の魚を狙う時や放流魚がかなりアグレッシブに追ってくれる時に使っています。
ここまでは良い事だけ書きましたが、このタックルの弱い点を書かせて貰うと
ハリのあるロッド➕伸びないラインの組み合わせの為、ショートバイトを弾いたり、魚に違和感を与えてしまう事が多々あったり、皮一枚で掛かった魚の場合にパワー有り余るタックル過ぎて口裂れを起こしてしまう事も…
そんな弱点を補うにはかなり熟練した技が必要ですので僕はそうなると大人しくタックルを変えます。
あとあと出てくると思いますが、5のロッドのML-HSとは対になるようなイメージでタックルに入れています。
このGL-Fはプラグのメインタックルになる為、かなり使用するロッドです。
次に2と3のロッドのRev-Aです。
「なぜ同じモデルを2本?」と始めたばかりの方だと思いそうですが…組み合わせるラインの違いで使い分けをしています。
2の方がエステル03号
3の方がフロロ1.5lb
と伸びのあるラインと低伸度ラインと変えてあります。
この2本が基本的にアルクスポンド焼津さんでのスプーンのメインタックルになります。
ただ基本的にどちらか一本がその日の状況によって使う感じになります。
僕なりの使い分けですが、参考になれば幸いです。
まず、Rev-Aは6‘1Lというロッドがベースとなっているロッドです。ライトアクションの表記通り比較的柔らかいロッドですが、前述したようにValkeINのロッドは全体的にハリのあるロッドが多いのでこっちから『掛け』にも『乗せ』にも振る事が出来ます。
その変化を付けるために一番手軽に出来るのがラインの組み合わせを変えることです。
じゃあ、どんな時にどっちを使うんだ?となると結構僕の中ではハッキリとしていて
エステルタックルは1gオーバー2g以内のスプーンやマイクロクランク、ボトムズル引きやロッド操作を必要としないデジ巻きなど。
そして風が強く吹いている時のロッドを立ててのスプーンです!
最後の用途がフロロタックルとの使い分けをする上で重視している点です。
「なぜにそんなピンポイントでの使い分けを?」と声が聞こえそうですね…笑笑
あくまで僕のイメージの話ですが、低伸度ラインは伸びが少ないおかげで当たりがダイレクトにロッドに伝わります。その特性を活かして僕は風でラインがたわんでも確実に手元に当たりが伝わるようにという目的を持たせています。その他にValkeINロッドのハリと伸びの少ないラインの組み合わせで魚の自重でオートマチックに魚を針に掛ける事が出来るのではないか?と考えている為、1.5gオーバーのルアーなどで魚の反転を利用して獲れそうな時などに積極的に使っています。
その逆がフロロタックルと思って貰えれば良いのですが…フロロタックルにはもう一つ大きな役割がありまして…それは『マイクロスプーニング』です。
別にエステルでもナイロンでもPEでもやろうと思えば出来るのですが、僕がフロロタックルでやる理由がまず、エステルではライン自体が重すぎる為にスプーンの動きが悪くなってしまう事が考えられるので選択肢から外れて、PEはライン自体は軽いのですが水を吸うと急激に重くなるのと飛距離が出にくくなってしまうので軽量スプーンには不向きと判断しました。
残るナイロンですが、ライン自体も軽く、飛距離の問題もないのですが、マイクロを扱うとなると欲しい細さまでいくと急激に強度が落ちる気がしてしまい…僕の求める条件を満たしてくれるのがフロロだった為、今はフロロタックルでマイクロはメインでやっています。
同じモデルのロッドでリールも全く同じなのにラインの組み合わせだけでこんなにも違いや用途も変えられます。
そして4のロッドである。IS-MLの話なのですが、このロッドだけ他の4本と違う点があるのがソリッドティップのロッドという点です。
ティップ(先端部)が他のロッドと違い中空ではなく詰まっているのが特徴です。詰まっている分強度が出しやすく、ほとんどのロッドがチューブラー(中空)に比べて細く感度が良いです。イメージ的には竿先にセンサーが付いている感じだと思って貰えば想像しやすいかもしてません!
このロッドにはエステルラインが組み込んでありまして主な用途としてはミノーイングとボトムです。
良くみんなが使う『GJ』や『クロボール』とかですね。
ティップが柔らかい事で突発的なバイトであったり、魚がしっかり反転しないバイトでもティップがクッションとなってくれて衝撃を緩和してMLのベリー〜バットが確実に魚を掛けてくれるイメージ。その為に伸びの少ないラインで最小限のアクションと合わせだけで魚に針を残せるようなセッティングです。
対戦中ではどうしてもチューブラのLクラスロッドでは乗せきれない口先だけで遊ぶようなバイトの魚達をフォロー的に獲るような時に使用しています!
そして最後の6‘2ML-HSですが、これは操作系プラグとマイクロスプーン以外のオールマイティ的なポジションでナイロンの3lbを組んでいます!
ティップが割と入るのでMLというアクションのロッドにしては魚に口を使わせる時間を長く取る事が出来、プラス伸びのあるナイロンのおかげでナチュラルに魚を掛ける事を狙ってます。
特に深いフッキングをさせたいクランク系には絶大な効果を発揮してくれます。
今回僕の講釈に付き合っていただきましたが…これはあくまでも僕自身の考え方であって正解など絶対ないです!
ただ、ロッドの良さをあまり理解出来ずに使い続けるより、先にどんなロッドの性格で、自分がどんな目的に使いたいか?を明確に出来れば周りの人のアドバイスもより具体的になっていくと思うので、ぜひ自分のスタイルや理想とする釣りを見つけてください!