第36日目-2009年9月27日(日)15:00~
前回、パフリングの溝を掘る作業を行いましたが、今日は作業を残していたプンタの部分のパフリングの溝を掘る作業から開始します。
2本のパフリングが交わる部分が鋭く尖っているので折れないように注意しなくてはなりません。
まず、慎重にナイフで切れ込みを入れて、その間を彫り込んでいきます。
なんとか角を折らずに終了できました。
表板を一周するパフリングの溝を確認し、きちんと彫れていない部分がないかを確認します。
次に、パフリングの長さをメジャーで測り、一本の長いパフリングの棒を、6つのパーツに分けます。
このときはナイフで折るのではなく、繊維の向きを見てパキパキと手で折っていきます。
そして、熱したコテに水をしみこませたパフリングをあてて蒸らしながら曲げていきます。
簡単に曲がりますが、パフリングに使用されている黒檀の繊維は十分に蒸らしていないと割れやすいので注意しながら作業をします。
裏板でもやった作業ですが、完全に感覚を忘れていました。
ただ、3本目くらいになると勝手がわかって簡単に曲げることができました。
6つの全て曲がったら、実際に溝にはめてみます。
まだ完成より長めの長さなので上手くはめ込めませんが、なんとなく表板の雰囲気が出てきました。
さらにピッタリはめ込むために、プンタの部分の2本のパフリングが交わる部分をナイフで切って角度を調整し、完成の時点と同じように実際にはめ込みます。
ここで裏板と表板で大きく異なる作業の特徴があります。
表板は上部のネックの付け根の部分と、下部のテールピースの下の部分は見えなく、仕込みが入るので、この部分は切れていてOKなのです。
つまりプンタの部分は間違えても何度か調整可能・・・パフリングが短くなって、隙間があいても大丈夫・・・と思っていたら、角度を間違えてしまいました。
しかもCの部分・・・Cの部分だけは長さの調整ができないので間違えてはいけなかった場所なのですが・・・このまま使用するしかないと思っていましたが、糟谷さんのご好意で長さの半端なパフリングをいただき、コテを再度熱して、またパフリングを曲げてはめ込みました。
今度はばっちり!ですが、今度は他の部分が中途半端に見えてきてしまいました。
ただ、もう気にしても仕方ないので、このまま進めることにしてニカワを温めてもらいます。
まずはCの部分から作業を行います。
プンタの角はパフリングを抜かないようにして、他の部分を溝から外し、プンタの部分を指で押さえながら筆でニカワを溝に染み込ませていきます。
ニカワを塗ると木が水分を含んで膨張し、溝にパフリングが入らなくなるので、ニカワを塗ったらすばやくパフリングをはめ込みます。
はめ込んだらまんべんなくハンマーで叩き、パフリングを埋め込んでいきます。
Cの部分が終わったら、今度は上下の部分の作業です。
Cの部分と同じようにプンタの部分はパフリングを抜かないようにして、他の部分を溝から外し、プンタの部分を指で押さえながら筆でニカワを溝に染み込ませていきます。
そして、ここからがCの部分とは異なるのですが、プンタの部分を指で押さえながら、逆側からハンマーでたたいて埋め込んでいきます。
この逆側から埋め込むことで、余分なニカワが徐々にプンタの方向へと逃げていき、最後に手で押さえていてニカワを塗っていなかったプンタの部分にいきわたり、ここでも余ったものは、染み出て外に逃げます。
全てのパフリングか埋め込めた時点で、全体を確認し、浅くしか入っていない箇所をハンマーで叩いて微調整を行います。
これで表板のパフリング埋め込みの作業が一通り完了です。
ただ、表板は乾燥して割れやすいので、小口の部分に余ったニカワを水で薄めて塗りこみます。こうすることで強度が増し、割れを防げるとのことです。
きりがいいので今日の作業はここで終了です。




