系統的にはヨハンナ・マルツィ。

しかし色気という点では、
こちらの方が断然艶っぽい。
また録音もこちらはステレオなので、
聴きやすさの点でも部がある。

ソリストがオケをリードしたり、
オケがソリストをリードするといった
恥ずかしい場面もなく、
他演奏者よりもスローリーな
テンポであるにも関わらず、
まったくダルさを感じさせない
(ちなみにシュナイダーハンはダルく感じる)。

新しい試みが一切ないのに、
とても後を引く、奥深い演奏。

優良盤です。

ベートーヴェン  ヴァイオリン協奏曲 Op.61