一言でいえば、制圧的演奏。

自己主張なんて生易しいモンじゃない。
作品自体が、完全にハイフェッツの支配下にある。

一体どんな修練を積めば、
こんな演奏ができるんだろう?
やっぱり才能?

…という言葉だけで片づけるには、
あまりにも安直だ。

何度聴いても飽きないし、
何度聴いても驚きの連続。

善悪を超越する行為とは、
まさにこのことである。

一方のバッハ無伴奏は、
ゴミクズのような演奏なのに…。

不思議な話だ。

$ベートーヴェン  ヴァイオリン協奏曲 Op.61

※ジャケ画像はSACD盤。