今日は、パッヘルベルのカノンの練習会を開催した。参加者は、同じ先生のレッスンを受けている、他のクラスの人々だ。

去年の忘年会の時、他のクラスの人たちが、カノンをやっているという話をきいて、ゼヒ練習会をしましょう。と頼んでおいたのだ。

大抵のクラスでは、レッスンでカノンを長い時間をかけてやるのだが、私は偶然やらない年に当たってしまって、習ってない。
とはいえ、家では以前練習したことがある。ちょっとだけ。

今日は通常のレッスンもあったのだが、終わった後に空いている教室に集合。人数は丁度6人になった。カノンは3パートなので、2人ずつ3組で弾きまくる。

最近つくづく思うのだが、楽譜というのはあってないようなものだ。一応弾き方が大体書いてあるけど、弾き方の全ての要素が書かれている訳じゃない。ベタベタ弾く所や弾ませるように弾く所があったり、弓の先で弾く所や真ん中辺りで弾く所があったりするが、そんな事は当たり前なのか何なのか、楽譜には全く書かれていない。
今日はまだちゃんと弾ける状態では無いのだが、他の人の動きを必死に観察して動きをコピーしていく。
しばらくして段々分かってきたが、弾き方が少し変わるだけで、ちゃんと「カノン」らしくなってくるのに弾きながらびっくりした。
あれだけ家で色々試行錯誤したのは何だったんだ。。。
やっぱりバイオリンは一人で練習しているだけでは、どう頑張っても上手くならないのだなあ。と実感した。

今日は午前中に練習して午後はレッスン、そしてカノンの練習会とバイオリン漬けだったので、さすがに終った頃にはヘトヘトでした。

正月休み前には、たくさん練習する事を誓ったのだったが、その甲斐むなしく、結局、全く練習しないままレッスンにのぞんだ。まあよくあることだねー。

さて、今回は4名でのレッスン。新年一回目だけあって、今回はやる事が全て新しい。楽譜を見る限り、次のテーマはセカンドポジションとサードポジションの間の移動のようだが、今日のところはセカンドポジションだけので上がったり下がったりするだけらしい。「これならはじめの音を外さなければ余裕だ」と、思いつつ弾いてみると、なんと一度上がって下がっただけで、音がバッチリずれている。なんてこったー。
かつて今川義元は、2万5千の兵を率いて京の都を目指していた所、兵力10分の1とも言われる織田信長の奇襲により、突然、命を絶たれた。彼も、まさかここで、尾張の弱小大名にやられるとは思わなかったろうが、今回のショックはそんな今川さんの気持ちが分かる位、ビックリ度が高かった。

と、のっけから一人でダメージをくらっていると、余りに久しぶりにバイオリンを弾いたせいか、だんだん指先が痛くなってきた。なんじゃこりゃ?針で刺されたように痛い。本当に棘でも刺さってるんじゃないか、と思い、小休憩している際に確認してみると、当然なにも刺さってない。以前は指先が硬かったはずなのに何時の間にやら、へにゃへにゃになっている。。。そんな事は先生には言えるはずもなく、黙って最後まで弾いていたが、始めてバイオリンを弾いた時ように痛かった。

年末年始と練習をサボったせいで、こんなに簡単に3年前に逆戻りしてしまうとは! 時間を逆戻りするタイムマシンも意外に簡単に実現してしまうのではないか、と感じたレッスンでした。
今日は本年度最後のレッスン。先生からは、新年は新しいチャプターに進みたいとの気迫が伝わってくる。

だがしかし、今は忘年会のシーズン真っ最中である。チューニングの時にみんな音程が外れている。。みんな、ひょっとすると、練習していなくないか?

これは、ヤバイそうだぞ、とみんな思ったに違いない、周りを見回すと、みんな心許ない顔をしている。そんなみんなのドキドキ感をよそに、練習はいつもの通り、スケールから始まる。E Melodic Minor。「今日はサードだけで行ってみようか」と先生。やったね、この前までは、ファーストポジションと、サードポジションを混ぜていたのだが、音を外すのは、大抵、ポジションを変更する時なのだ。その点、今日はサードだけだからポジション移動が無く、楽チンだ。と気軽に構えていたが、実はそれがとんでもない罠だった。

ファーストが無く、サードポジションだけだと、ポジション移動が無い代わりに、音が少しづつ外れて行っても気が付きにくいのだ。理由は簡単。開放弦が無いから。
こんな時は、いつもは、他の開放弦と共鳴してくれる音に集中する事で何とか凌いできた。しかし、何とEmelodic Minorは、A線のDにシャープがついているので、D線と共鳴してくれないのだ。その後に出てくる共鳴ポイントのE線のAも、さっきのシャープの位置から下げないといけないので、非常に取りづらい。そんな訳で、いつもの作戦が通じないのであった。
こうなると、何とか音が分かる、特定の音に集中するしかない。以前は絶対音感など全く無かったのだが、今では、いくつかの音は体に染み込んでしまったようで、外れているかどうかが、分かるようになってきた。しかし、この方法でも、音が当たってるかどうかの判断には開放弦程の安心感は無く、自信の無い修正を余儀なくされる。
と、長々と書いてしまったが、実際のレッスンでも随分と長い時間、スケールばっかりになってしまった。今日のレッスンは4人だが、一人でも音を外すと不協和音になってしまうので、中々クリアにはならないのである。

その後、せっせと弾いちゃあ、「もう一回」が出て、なかなか進まない。こんな時は、出来るまで進んでくれないのだ。いつの間にか、30分が経過してして、先生も諦めたのか、ようやく先に進む。

本日の曲は「威風堂々」そんなに難しい曲ではない。しかし、長い、ひたすら長い。しかもずーっと同じメロディの繰り返しだ。ポイントは少しずつ強くなっていく事で、最後には ff を飛び越えて rf になってしまう点だと思う。しかし、いくら少しずつ強くなっていっても、余りの長さに最後に辿り着く頃には、飽きてきてしまっている。で、思わずダラっと弾いてしまうのだが、ここでビックリ、奇跡的に指の力がゆけたらしく、すごい勢いでバイオリンが振動し始める。おお、しかも先生もちらっとこっちみて笑顔になった(気がする)。そうか、これが「バイオリンが鳴る」という現象なのか、いやあ、さすが、これを分からせる為に、ワザワザこんなに長い曲で最後が音量の音量を大きくする曲を入れていたのかー。
と、感心していると、あっという間に音が鳴らなくなってしまった。ぐう、2秒程だったが、上手い人の気持ちを垣間見た気がするよ。
もう一回弾いたのだが、残念ながら2度と同じ事は起きなかった。

ちくしょう。何とかコントロール出来るようにして見せるぜ。

また、今年の年末もバイオリン漬けになりそうな予感を胸に、帰宅の途についたのだった。