◆書で愛でる七十二候シリーズ~霜降/霎時施~◆ | 書道教室 墨麗

◆書で愛でる七十二候シリーズ~霜降/霎時施~◆

【書で愛でる七十二候シリーズ】



霜降 時施

そうこう こさめときどきふる



断続的な雨がしょうしょうと降るので、

しばし雨合羽と長靴が欠かせなくなる頃。

風に二千の名があるように、

雨にもたくさんの美しい言葉があります♪


「初時雨」は 野山も人も冬支度してねという自然のサイン。

時間帯によっては「朝時雨」「夕時雨」「小夜時雨」とも。

ひととき強く降っては通り過ぎてゆくのは「村時雨」


とつところに降るのは「片時雨」、横なぐりに降るのは「横時雨」


そして段々と、野原一面をおおう露も「露時雨」となり

やがて霜の降る日も多くなっていきます。

「しぐれ」とも「こさめ」とも読む「霎」
「霎々」とは雨の音、また風の音を表すそうで、


「霎時(しょうじ)」とは、少しの間・短い時間のことだとか。


季節のことばには、いつも大切で豊かな気づきを与えてもらえます。
繊細な季節模様と、淡いこころ模様。

こうして四季の移ろいを愛でながら、

書を通して、古今東西、温故知新、、
ささやかでも豊かな色合いをお届けしていけましたら幸甚です♪


                              高橋史

[五十三候 10/29-11/2]