初めての認定調査は私と三女が同席した。


まず母に家で様子を質問することから始まった。


階段の昇降に支障がないか、トイレや入浴は自分でできるか、食事は自分で料理しているか等々。

その後、畳に横になり起き上がれるか実際にやってみせたり足踏みをしてみせたりしていた。


母は身体は丈夫で当時は毎週卓球にも行っていたので全く身体介助は必要なかった。

調査員の質問には優等生気質を発揮してハキハキと答えていた。


母に対する調査が一通り終わると、家族に対する調査が始まった。

神経を尖らせている母のいる前でありのままを話すのはどうかと思ったが仕方ない。


物忘れの具体的な事例をいくつかあげた。

母はあからさまに不機嫌になり「えー⁈そんなことないわよ」と全て否定したが、私は淡々と続けた。


そんな私にとっては修羅場みたいな状況にも調査員は慣れた様子で時々母の気を逸らすように話題を変えたりしながらスラスラと調査票にチェックしたり聞き取った内容を記入して行った。


認定の結果が出るまで早くて半月、遅くても1か月以内には出ると言われ調査は終了した。


調査員が帰った後、何か文句を言われるかと思ったが何の為に調査員が来たかを理解していなかった。