入院手続きで、それまでのケアマネから病院の相談室の相談員に代わると説明があった。
病院の相談員は親切だった。
認知症もかなり進んでいるので退院後の独居は難しく、更に家族の介護も負担が大きくなるので施設に入居して本人の安全の為、家族が安心できる為にも良いのではないかとアドバイスされ、要介護1の母が特養に申し込む為には要介護3以上である必要があるので介護認定の見直しは入院中のほうが介護度が高くなる傾向があるのでなるべく早く見直し請求をした方が良いと言われた。
入院手続きが終わり、デイサービスとケアマネに報告の電話を入れた。
ケアマネに病院の相談員との話を報告すると、
「こちらの勝手で申し訳ないが認定の見直しは来月に入ってからにしてもらえると助かる。」
と、言われた。
母が入院したのは◯月4日。
その月のデイサービスの利用は2日間のみ。
月の途中の認定見直しで介護度が変更になると請求の為の計算をやり直さねばならないという理由だった。
長年お世話になったデイサービスに迷惑をかけたくないと思い、認定見直しの請求は翌月にすることにした。
しかし、これで特養に申し込めるか否かの結果が1か月無駄に延びてしまうことに気づけなかったことを後悔する羽目になった。
母の骨折の予後が思ったより順調で退院が決まった時点で認定見直しの結果が出ていないという事態に…
奇跡的に母は退院から特養に直接入居できたので今となっては大したことではないと思えなくもない。
でも本来なら家族としては先手先手で手を打ちたいし、ケアマネなら被介護者と家族のことを優先するものなのではないかと思う。
事務処理の都合という理由で足踏みさせられた感がなんとも後味が悪かった。
そして、特養の申し込み手続きの中に『介護保険負担限度額』の認定があったのだが、昨年の8月から母の場合、負担限度額認定を受ける為の預金額が1,000万円以下から500万円以下に改正されていることを申請する時点で初めて知った。
正直、母の場合入院費を支払ったことでギリギリ500万円を切った為、認定が受けられた。
もし、入院することなくデイサービスを利用し続けていて何か月、何年後に施設入居となっていたら僅かずつでも預金額は増え500万円を超えてしまったと思われる。
こういう情報はなかなか入ってこないからこそケアマネには介護する家族の耳に入れて欲しいと思った。
特養に入居した現在は施設のケアマネが担当になり、まだ日は浅いが初回のケアプランを見るときめ細かい配慮や目標も短期、長期に分け具体的に書かれていて温かみを感じた。
デイサービスのケアマネのケアプランは利用開始当初から10年近く経った最後まで内容は初回から一切変わらず、日付だけが違うという今思えばただの紙切れだった。
私が現在思うケアマネとは…
制度上必要な存在
仕事には個人差がある
おわり