スイートルーム73
勝手に一人で想像して落ち込んでいたら
「スミレさん、スミレさん、ちょっとこっちに来てください」
ミレイさんに別の部屋に連れていかれる
ドアを開けてびっくり!
中には綺麗な浴衣が2枚用意されていた
「わぁ、キレイ!!」
「これユンホさんが用意してくれたんですよ
スミレさんはこっちです」
と得意げに彼女が指さすその浴衣は
淡い淡い紫に濃いめの紫のスミレの花が大きく描かれていた
わぁ〜ステキ!!
これ、私に??
「私達3人で選んだんですけどユンホさんってば
”スミレちゃんには絶対コレ!”って他の見ようともしなかったんですよ
その姿が何だか子どもみたいで
可愛かったです!
あの時のユンホさんを見せてあげたかったな〜」
言われてカーッと顔が熱くなる
そうだったんだ、、
ユーさん、私のために選んでくれたんだ
「私のは自分で選んだんですけど彼がいいねって言ってくれたんです」
とミレイさんざとても嬉しそうに言う
その浴衣は細かい桜が散った華やかなピンクだった
似合うんだろうな
「さ、着ましょ着ましょ」
勧められるが
お恥ずかしながら
「私、自分で着たことない、、」
「だいじょーぶ!
私が着せてあげます」
ミレイさんは慣れた手つきでチャキチャキ私の帯を結び
自分もサッサと着替える
「すごーい!日本人でもなかなか着れないのに」
「私、日本の着物が好きで習ったんですよ
さ、こっちに来て座ってください」
言われるがまま座ると
私の髪の毛をクルクルっと手際よくセットし、そのまま自分の髪もキレイにまとめる
凄いプロみたい!
「はい、出来あがり!スミレさんキレイ~」
そう言うミレイさんは美しすぎる
「いやいや何言ってるの!
ミレイさんに言われたくないよ、、
そのまま浴衣のCMに出てきそう」
ウフフと笑ってポーズをとるモデルさんは美しいし可愛い
「ヤダな、、私、隣に並びたくない」
とスネると
「何言ってるんですか、さ、彼らがお待ちかねですよ」
背中を押されながらしぶしぶ部屋から出て行く
浴衣着て何するのかな〜