2月5日、6日

雪で帰宅が早かったお陰で、ケーブルテレビで『おんな風林火山』の一気見をしました。


とは言え、2日に渡りやっていたのだけど、最初は見られていないので、16回中、10回も見ていないとは思いますが。


奇しくも、今『不適切にも程がある』のタイムスリップした1986年にやっていたらしい。


38年前でもよく覚えていて。

最近のドラマの方が覚えていない位で。

(認知症かー)


いわいる当時ヒットした大映ドラマだし、出演者も毎度お馴染み顔馴染みな大映に欠かせない俳優さんたち。


しかし、これは歴史ドラマで、武田信玄の娘・五人姉妹の戦国時代な故の数奇な運命を五女松姫を主役に、織田信長の嫡男信忠との悲恋を中心に描いている。


中身は本当に大映ドラマだけど、戦国時代で歴史好きの私としては、とても面白く悲しく興味深く見ていた。


その二年後、NHK大河ドラマで武田信玄を結構ちゃんと見ていたと思ったが、五人の姫はあまり出て来なかった気がするので尚更貴重だった。


松姫は幼い頃、織田信長の嫡男信忠と政略結婚(婚約)するものの、本当に愛し合い、会えないながらも愛を育んでいくが(今で言う遠距離恋愛♥️🚄♠️)、武田信玄と織田信長の同盟が崩壊し、織田信長のせいで酷い目に遭った姉たちに辛く当たられる。


このいじめ、意地悪が、現代物にもつながる大映ドラマにそっくりで、この時に戦国時代から現代にタイムスリップする感じもあった。


実際どうだったんだろう。


普段は清純派で善人なイメージの岡田奈々の演じる次女佐保姫の意地の悪いこと悪いこと。

いじめの親玉。


また、三女の真理姫・比企理恵もその腰巾着のように意地悪の眼差しの怖かった事。

比企理恵は確かデビュー当時は清純派でとても可愛い印象だったが、大映ドラマではいじめ役には欠かせない役になっていた。


私的には主役二人の悲恋よりも、他の姉妹達の数奇な運命の方が印象的で。


一番印象的なのは三女真理姫の嫁いだ木曽義昌は母親、嫡男、長女(ドラマはここまでだが、実際は側室も)を人質に武田家にさし出しながらも、武田信玄死後、後を継いだ勝頼の重税や圧政に苦しめられ、織田信長につき、離反するところ。


短い時間でその苦悩が描かれているが、大切な人質が殺されるのを承知で武田を裏切るところは当時は当たり前だったのだろうか。


三女真理姫が「おさらばでございます」と婚家木曽家を出て慌てて人質の命乞いに武田家へ帰る姿は鬼気迫る。

犠牲になった家来も可哀想だった。


必死に兄勝頼に命乞いしながらも松姫に「(木曽義昌が織田信長について)嬉しいでしょ松さん」と言うところは当時も苦笑い。当然書物ではそこまで書いていないだろうけど、流石大映と。


この時に初めて、意地悪なばかりの次女佐保姫が、怒って直ぐにでも人質の処刑をしようとする勝頼に対し、処刑させないように取りなす姿(正攻法ではなかったが、それが成功している)に初めて「良いところあるじゃん」と、見直したのだった。(松姫に良かった訳ではないけど)


この真理姫、院棲して98歳まで生きたとのこと。五人の姫の中では勿論、現代でもかなりの長生きだったのも当時からびっくりしていた話。


四女菊姫・伊藤かずえ、も大映の常連さんで、アンチヒロインが多かったが、ここでは半々よりは松姫よりで。救いだった。

最初に婚約した一向宗の僧は敗戦で自刃し、後にかつて武田の大きな敵だった上杉家に嫁ぎ、輿入れでいきなり刃物で襲われるが(これは本当の話❔)、才色兼備(戦にも行っていたが)の賢夫人で甲州夫人として敬愛される。


結果的に五人の中で女性として(奥さんとして)は一番幸せな感じで終わっていた。


他にも色々言いたい事ありますが、今宵(昼だけど)はここまでにいたしとうございまする。(わかるっかなー❔)