こんばんは。
総合病院で働く臨床心理士の五十嵐です。
総合病院で働き始めて数年間、私は、総合病院で働くことを孤独だと思っていました。
臨床心理士は、病院に多くの人数がいる職種ではありません。
もしくは、たくさんいたとしても、それぞれの仕事が異なっている場合もたくさんあります。
先輩の仕事を直接目にして学びながら働くことができる人は多くはないと思います。
私もそのひとりです。
精神科に所属して働いていますが、他科と連携して働いているのは私ひとり。
私が働く病院の中で、そのような働き方を始めた心理士はこれまでいませんでした。
これをお読みくださっている臨床心理士の方がいらっしゃるとしたら、みなさんはいかがですか?
身体の病気を持っている患者さんとどう接したらいいのだろうか。
他科の看護師さんやドクターとどうコミュニケーションをとったらいいのだろうか。
精神科医の先生方を見本にしながらも、違う方法を試してみたり、思考錯誤でやってきました。
先輩がいないから、学べない。
どうしたらいいか、分からない。
はじめはそんな風に思っていました。
しかし、この私の考え方は間違っていた、と今は思います。
臨床心理士じゃなくても、私の周りには医療者としての先輩がたくさんおられたのです。
医師、看護師、ソーシャルワーカー、栄養士、リハビリテーションスタッフ、事務の方々、などなど。
そうした方々のお仕事を見せていただいた中で、いろいろなことを学びました。
これまでも参考にさせていただいてきたと思ってはいました。
先日、さらに、はっきりとそう思いました。
それは、とてもほがらかなリハビリテーションスタッフの方が敬語を忘れないことに気づいたからです。
お年寄りにもお子さんにも。
言葉をくずすことが望ましい時もあるとは思いますし、私が見ていないときに敬語をつかっておられない時もあると思います。
少なくとも、私が拝見したときにはその敬語は、相手を尊重する、相手を子ども扱いしないという意味で機能していたと感じました。
そして、その方は、表情やしぐさでその柔らかさや関係のフランクさを構築されていました。
すごいなぁと思いました。
これはひとつの例ですが、目の前にいる医療者が多くのスキルを教えて下さいました。
ほら。やっぱり。
私の周りには、たくさんの先輩がいました。
私の中の孤独感が少なくなってきたのは、こういうことを感じてこれたからなのかもしれません。
私と同じように、総合病院で孤独を感じていた方がもしおられたら。
臨床心理士でなくても、職種仲間がいなくてひとりで孤独を感じておられる方がもしいらっしゃったら。
まったく同じ境遇の人が周りにいなくて、もしつらいと思われたら。
目の前を、自分の周りを見渡してみませんか?
見習いたいなと思える特徴をお持ちの先輩が、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
私も、これからも先輩をみつける「きょろきょろ活動」をつづけたいな、と思います。
あたたかく、すなおに。
