日本人はどこからやって来たのだろうか―。




探検家でもあり、医師でもある関野吉晴はさんの

人類誕生の軌跡を辿った

足掛け10年も気の遠くなるようなグレートジャーニーの旅。



あれから2年5ヶ月後の2004年から

「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」

シリーズをスタートさせ、シベリアからの北方ルート

ヒマラヤ山脈からの南方ルート、

そして今回の『海のグレートジャーニー』・・・・そう、最終章へ

砂鉄集めから始めるカヌー作りと、島影と星を頼りに航海4700km

自分の足元を見つめる旅の始まり。


NAOMIの夢、KONNYの冒険・・・




人類という大きな括りから

自分はどこから来たんだろう?

日本人はどこから来たんだろう?

そんな 自分のルーツを辿る旅。






太古の人々と同じ航海するために

「自分の腕力と脚力だけで旅をするグレートジャーニーのルールに加えて、

手作りしたのは、カヌーだけではなく、

なんと、造船に使う工具から作ったのだというのだから、すごいのだ~!!



NAOMIの夢、KONNYの冒険・・・



九十九里で120㎏の砂鉄集めから始まり・・・・

これを、日本古来の“たたら製鉄”で鉄にする為に

岩手県に行って松を2t伐採して、200kgの炭を作ったそうだ。

その結果、出来上がったのが、合計5kgの工具!!!

っていう具合に、面白そうだけど気の遠くなるような作業の連続・・・・



人種も、宗教も違うクルーと一緒に

島影と星を頼りに悪天候や風、潮の流れといった

危険と隣り合わせの旅。

「怖かったですよ。」笑顔で答える関野さんからは冒険家を

連想できないほど、穏やかで淡々としているんです。


「何が起こるかわからない時代に、

バカなことをやりながら何が起こるかわからないことをやった人は、

強い人間、色んなことに対応出来る人間になったと思う」

とおっしゃてましたが

まさにその通り・・・・・。

NAOMIの夢、KONNYの冒険・・・





多くの異文化に触れ、多様な人々との交流を重ねて

その場所でしか得られない物の見方や考え方を学ぶ旅。









関野さんほどの冒険はなかなかできないけれど、

自分の足で歩き、そこの文化を受け入れ、自然と寄り添って生活する・・・

そうすると、今までの価値観、常識、知識・・・・

そんなものが一切通用しないといった場面にだって出くわす。




そしてまた

その時、その場にいなければわからない感覚という

かけがえのないことに出逢える。







サハラを見たい!!と思い立ってアルジェリアに行った。

その昔、モロッコに行って

何もない、サハラ砂漠で上温湯君のように

究極の自分がどうなるか見て見たいと思った・・・・

満点の星空の下で私は何を思うのか知りたかった・・・・





でも、旅は気まぐれで

いろんな人に会い、流れに身を任せ

私は砂漠ではなく反対に渓谷や海に向かうことになる。

でも、今振り返るとやっぱりあの時は

砂漠に行く時期じゃなかったのだと思う・・・・・



当時政治混乱で入国できなかった

アルジェリアのサハラにとうとう辿り着いたのは

それから10年近く経ってのことだ。



「ハマに行く」

暗号のようなメールだけを頼りに約束の日に

数日過ごしたアルジェを後にして

砂漠の入り口の街ジャネットへ向かった。


青い衣装をまとい頭にターバンを巻き

サングラスをかけた2メートルを優に越す男の人が

近寄ってきて手を差し出した・・・。

青い貴族と言われる砂漠の遊牧民族、

トゥアレグ人のハマニだった。



NAOMIの夢、KONNYの冒険・・・




星と月の光だけがやたら眩しいどこかに向かって

4WDが走る・・・・

「どこのホテル行くんだろうね???」


なにせ、言葉が通じない・・・

もちろんスケジュール表なんてない。




車が止まって、降りろと合図される。

真っ暗なとこ。

ここに寝ろと言っているらしい。

「エッ???」

意味が分からない・・・・・


「ここに寝るの????」

「は~っ!!???」


砂漠といえど、標高も高いし夜だし

気温は0度あるかないかだろう・・・・













To Be Continued・・・・