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カラー講師のViolaです
最近、新潟のトキが自然繁殖に成功して
生まれたヒナが無事巣立ちしましたね
なんだかホッとするニュースです
元々古来より日本に普通に生息していたトキですが、
その肉を食べるため、
そして、その鮮やかな羽をとるため
乱獲がたたって日本の野生種は絶滅してしまいました
でも、中国のトキも
日本のトキと遺伝学的に同種だということで
中国のトキを日本で繁殖させ
その結果、今年、ようやく自然繁殖に成功
やっと努力が実を結びました
さて、その鮮やかな羽の色
「鴇色」として昔から親しまれ
和服を彩ってきました
JISにも規定されています
「明るい紫みの赤」
マンセル値は 7RP 7.5/8
でも、最近報道で見る実際のトキは下の写真のようなものばかり

どこが「鴇色」なの?って疑問に思いますよね。
トキは、繁殖期になると首筋から
黒い粉末状の物質が分泌されるため灰色に
でも、繁殖期も終わると次第にもとの白い羽に戻っていくそうです
日本人を魅了してきた鮮やかな色とは
実はそのつばさの下にある風切羽の色

実際に肉眼で見たことがないのですが、
写真で見る限り
トキの羽の色は紫みのピンクというよりは
サーモンピンクに近い
朱色がかった、黄みよりのピンクのようですね
でも、JISに規定されている「鴇色」は
「明るい紫みの赤」
PCCSのトーンでいえば、
p2、p24、lt2、lt24
といったところでしょうか
黄みではなく紫みなので、
検定を受ける方々は
気をつけてくださいね