キターーー。このなんとも言えないスタイルの単座戦闘機、P-63 キングコプラです。なんせアメリカで作られた機体の多くががソ連で使われたという不思議な機体。このほっそい機首はエンジンをコクピット後方に配置することで実現したミッドシップ構造なんですが、そのお陰でなんとも言えないぶちゃかわスタイルになってしまっています。戦闘機のミッドシップなんて、なんだかすごいぞ、キングコブラ!(ヘンタイや)。

 

 

 なんでしょうこの主翼の手抜き感、もとい、シンプルさ。いつの時代もシンプルイズベストなのだよ。1325馬力12気筒アリソンV-1710液冷エンジンを搭載したものの、上昇力、旋回性は凡庸で航続距離も約700㎞程度しかなく、当時高高度での戦闘を重視したアメリカではあまり使われなかったようです。その代わり機首に強力な37㎜機関砲を持っていたことから、この機の前身であるエアラコブラと共にソ連で配備され、ドイツ軍の戦車部隊を相手に大活躍したそうです。

 

 

 ちょっと見えにくいですが、本機はコクピットのドアが車みたいなドアになっています。折角なのでドア開いた状態でパチリ。この角度から見ると機首の細さが際立ちますね。

 

 

 本機はその後オレンジ一色に塗装された有人標的機として使われたことでも有名です。本体をジュラルミンで覆って、爆撃機に乗った訓練兵がマシンガンで特殊な玉を撃ち、命中するとスピナーがピカリと光るというものだったそうで、通称ピンボール。あれ、オレンジ一色といえば日本の93式中間練習機、赤とんぼじゃないですか。今度はピンボールを作って赤とんぼとのツーショットが取りたい(すぐ作らんかい!)。赤とんぼの作例は巻末にリンクを貼っておきます。

 

 

 そんなキングコブラですが、2022年11月にテキサス州ダラスで行われた航空ショーでB-17フライングフォートレスと空中衝突事故を起こしてしまいます。この事故の様子を観客が撮影したビデオが残されており、ネット上で見ることができますが衝突事故の凄まじさが伝わってきます。

 

 さて、キングコブラといえば猛蛇として有名ですよね。そんなキングコブラのゴム人形をつかったどっきり映像を紹介した動画がこちら

 

 

  これはマジでやばいどっきりですね。

 

この模型は国産プラモデルを組立、塗装したものです。ぶちゃかわなスタイルが好きで楽しく製作しました。

 

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