血圧計といえば腕にカフスを巻いてスイッチオン、あとは全自動でお任せの楽ちんなものが主流ですが、以前病院で看護師さんが水銀計を見ながら測定しているのを見たことがあります。聴診器を使って、ゴム球についた送気弁を操りながら水銀計を読む姿がなんとも格好いいんですよね(オタクや)。そしてとうとう2021年度から水銀式血圧計の製造が中止となり、いま稼働しているものが最後になっています。これはもはや絶滅危惧種、是非とも1台持っておきたい!っということで、あっと気づいたら2台ゲットしてました(なんで?)一台は右の水銀式血圧計で、IMGのオーソドックスなもの、もう一台は左のアネロイド式血圧計で、Ueda Electronic works社製のCardy 8 Mk.Ⅱ。今では入手困難な希少品で、体温や脈拍も図れる豪華版です。電子音式の聴診器付き。上の写真はレストア中で上蓋外してあります。

 

 

 Cardy 8 Mk.Ⅱは外観は綺麗ですが長期保管品で要レストア状態です。ついてたゴム球がこれ。干し柿みたいになっています。クリーム塗って慎重に固着を外していきましたが、途中で穴が開いてしまいました(あたりまえや)。ゴム帯もゴム管も同じような状態でしたので、似たようなパーツを購入して取り換えです。あと電気系統は電池BOXが液漏れでものすごい腐食状態です。こちらも全部取り換えです。幸い基板と電池BOXが離れていましたので基板は問題なさそうです。あとは腕帯収納室のサビを落とせば綺麗に復活できそうです。

 

 

 ごそごそとレストア作業します。この3連メーターに惚れてまう(オタクや)。ということでレストア作業が終わって作動チェック。体温計、血圧計、脈拍とも動作OKになりました。完成した状態でパチリ。

 

 

  ほっと一息コーヒーを飲みながらふと気づいたんですが、アネロイド式や水銀式の血圧計って測定するのは訓練を受けた人でないと難しい。。。。案の定図ってみたら自動血圧計とかなり異なる値が。。。コロトコフ音むずっ!

 ということで、当分はただのレトロ雑貨になりそうです。親戚の看護師さんが遊びに来た時に教えてもらおうと思います(いい迷惑や)。因みにこれらの器具で血圧を測定するのは医療行為となるため自分以外の測定はできないそうです。あと水銀も環境汚染とならないように厳重な管理が必要です。とほほ。

 

 さて、血圧は怒った時に急上昇。そんな時に勢いでやらかしてしまった人たちの紹介動画がこちら

 

 

 

  いつも穏やかでいることが健康のコツですよね。

 

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