最初にアンティーク雑貨店でこれを見たとき、レトロ感あふれる数字のデザインに惚れ込んでしまいました。20とか30とか、子供か?へたくそか?っていいたくなるような味わい深さです。でもなんか違和感がある時計だなあと思ったんですよね。それで手にとってみたんですが、やっぱりおかしい。青帯の数字が反対廻りになっています。本当に反対廻りだとしたら珍品です。あと長針が無い。もしかしてこの赤い秒針が長針なのか?いやいやこれはきっとジャンク品だ。似たような長針探して移植できるかなあと思いつつ気が付いたときには購入してました(ヘンタイや)。

 

 家に帰って早速レストアしました。各所に油をつけて固着した可動部をゆるゆるにしていくと、何年かぶりに元気に動き出しました。あれこれ動かしているうちに時計では無くてタイマーだということが判って納得です。60分までのタイマーで、文字盤の数字に針を合わせてスタート、針が0になるとベルが鳴るという仕組みです。

 

 

 製造元はセイコーの前身である服部時計店。機械部にはSEIKOSHAの刻印があります。服部時計店といえば東京銀座4丁目の和光本店が存在感ありますよね。1894年に建てられたそうですが、あの初代ゴジラや日本沈没などの映画にも登場する銀座のシンボル的存在となっています。

 

 さて今日は一見時計のようなタイマーの紹介でしたが、世の中には変わった時計が沢山有ります。中でも沢山の時計が有機的に動くアート作品A Million Times 120を紹介した動画がこちら

 

 

 

 これはもうすごいの一言ですね。

 

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