マクドネル社の傑作超音速ジェット戦闘機F-4ファントムⅡです。Ⅱとあるのは、1940年代後半に艦上ジェット戦闘機としてFH-1ファントムを量産していたからなんですが、こちらは最高速度が約810㎞/hしかなく短命でした。とはいえマクドネル社が創立したのが1939年ですので、わずかな間にジェット戦闘機を開発し、その後1960年代には主力戦闘機製造メーカーにまで成長してしまうんですから、すごいですよね。アメリカの超音速ジェット戦闘機としてはこのF-4とF-16ファルコンが5000機以上製造されていて西側ではトップです。

 

 

 ファントムⅡはGE社製J79エンジンを2基搭載し、最高速度は約2370㎞/h(マッハ2.2)です。1960年代の最新鋭レーダーを装備しており、操作が複雑なため複座式で後部座席の人がレーダー関係を担当します。そりゃあ、レシプロから急に超音速機になった上に誘導ミサイルだのレーダーだのなんだのって言われても1人じゃとても見切れないですよね。2人でも辛いわ(オマエがゆうな)。

 

 

 機体の特徴としては主翼の前側にDog-toothという切り欠きがあります。これは翼上側に渦流を発生させて翼端失速を防止するためのもので、F-18 スーパーホーネットやミラージュF1などにも採用されています。またF-15 イーグルでは水平尾翼についています。これがアクセントになって機体が締まって見えますよね。

 

 さて、そんなF-4 ファントムの元パイロットが機長を務めたエアバスA320で、離陸直後のエンジントラブルでハドソン川に不時着する事故が2009年に起きています。経験豊富な機長の操縦で乗客乗員全員が無事に救助されて一大ニュースになりましたよね。そのときの再現映画Sullyの紹介動画がこちら

 

 

 

 トム・ハンクスいいですね。

 

 この模型はプラモデルを組立、塗装したものです。航空自衛隊のファントムが2021年に全機退役したこともあって、懐かしく楽しく制作しました。このファントムの雷のような轟音はもう聞けないんですね。

 

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