ん、ライトニングかと思ったらなんじゃこりゃー!と言いたくなるような、岡部ださくさんの世界の駄っ作機に登場しそうなこの機体はノースアメリカン P-82 ツインマスタングです。あの名機P-51 マスタングを2機つないだ珍しい双子戦闘機です。

 

 操縦席が2つ有りますので、戦闘シーンでは絶対に喧嘩になりそうな気がします。なにしろ命がかかってますから、そっちじゃないこっちだなどとシャウトしてしまいそうですが、そこは軍隊ですので規律によってうまく運営されていたそうです(ほんまか)。

 

 

 この機が開発された目的はB-29などの長距離爆撃機の援護の際、パイロットの負担を軽減させるため、交替で運転できるようにすることだったそうです。また当時は夜間戦闘機としてレーダーを積み、1人は複雑なレーダー操作専門に行うというニーズもあったため、本機も開発されて間もなく夜間戦闘機としても量産されています。

 

 

 本機は戦闘機や偵察機としての性能はもちろん、無給油航続距離もレシプロ戦闘機最長記録の8129㎞(1947年ホノルル-ニューヨーク間、14時間32分)をマークしており、パイロットの負担も軽減したとあって、駄っ作機どころかすこぶる優秀な機体として朝鮮戦争などで活躍したそうです。日本の零戦の航続距離が約3350㎞ですから、約2.4倍ですね。

 

 そんなツインマスタングの航空ショーを紹介した動画がこちら

 

 

 まるで2台の戦闘機が近接して飛んでいるように見えますよね。この機体、1945年試作された2機の内の1機で、P-82/F-82を含めて製造された約270機の内で現在も飛行できる唯一の貴重な機体なんだそうです。

 

 この模型は海外製プラモデルを組立、塗装したものです。錘を入れて重量感を出しています。珍しい機体で楽しく制作しました。

 

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