イタリアの自動車黎明期に登場した自動車メーカーイターラ。クラシックカーの草分け的存在です。1905年ですからもう100年以上前の車ですね。サスペンションはコイル式ではなく板バネ式ですし、エンジンはラジエーター下にあるクランクを廻して掛けます。まだダイムラーさんやベンツさんがエンジン付きの馬車を作ってから20年くらいしか経っていませんから、一部の人しか所有できなかった頃の車です。因みにダイムラーさんは新しく開発した自動車に名前をつける際、ダイムラーでは堅苦しいということで自分の娘さんの名前をつけてメルセデスとしました。その後二人の会社が合併してメルセデス・ベンツを製造していきます。

 

 

 このイターラは世界で初めてユーラシア大陸横断に成功した車として歴史にその名を残しています。1907年ボルゲーゼ公爵がハンドルを握り、過酷な北京・巴里ラリーを幾多の困難を乗り越えて、約1万6千キロを2ヶ月ほどかけて完走しました。途中クラッシュしたり、古い橋を渡る途中で橋が壊れて危うく命拾いしながらの大冒険だったようです。

 

 

 そんなITALAですが、何とイギリスの博物館にまだ現存しています。その貴重な動画がこちら

 

 

 

 

 いい音ですよね!最初3拍子っぽく聞こえるんですが暖まってくると直ってきます。白煙はご愛嬌。この車でろくに舗装されてないような道を北京から巴里まで走ったなんて、すごいぞボルゲーセ公爵!

 

 

 この模型は大変古い当時もので、バンダイのロゴマークがレトロでとても気に入っています。昔のプラモデルは仕組みが凝っていて、ハンドルとタイヤは連動しますし、エンジンはピストンまでモデル化されています。製作しててとても楽しかったモデルです。

 

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