ビンテージシンセ「ROLAND JUPITER-8」のシンセソロや、当時はお高かったサンプラーの「FAIRLIGHT CMI」の効果音が斬新で、一度聞いたら忘れられない曲に仕上がっていました。
当時、アコガレだった「お高い」シンセサイザーを使っているグループだったので、注目度も高かったですね。
しかし、エレキギター系の人たちって「VAN HALEN」は大好きでも、ニューロマンティックは卑下します。
あんなの何がいいんだと。
どちらも同じ「80年代ポップス」のひとつだと思っていたので、良し悪しなんかないと思っていたのですけど、そうじゃない「価値観」っていうのがあるみたいです。
今思えば、当時のシンセって、サンプラーとかデジタル音源の出たてだったんですけど、生楽器の「劣化コピー」でしかなかったなと。
デジタルドラムマシンとかサンプラーとかで音を出すより、「実際に」生楽器を弾いたり叩いたりしたほうが、音が全然いい。
デジタル楽器で、エレピの「ウーリッツァー」の音を鳴らすと、私もそう思います。
シンセサイザーを弾く人は、それを「今までにない音」が出る楽器だと捉えていたんですけど、エレキギターを弾く人は音が悪くて表現力のない楽器だと思ったんでしょうね。
ニューロマンティックのバンドは、たいていギタリストがいなくて「ギターリフ」がないことも、不満のひとつだったんでしょう。
「価値観」を押し付けても解決しないので、程々にしておいたほうが良さそうです。
真剣なミュージシャンは、殴り合いでそれを解決する人もいらっしゃいます。
売れてるバンドでも、音楽性の違いで解散してしまうことも。
でも、価値観の違いがあるからこそ、アルバムになったときに、「多様性」があってバラエティ豊かな内容に仕上がります。
売れっ子バンドが解散したときのソロアルバムって、たいてい「単調」になってしまいがちです。
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