音が出ないというKURZWEIL K250が、修理に入ってきました。
K250といえば、AIの技術が導入されていて、価格250万円のマシン!
スティービーワンダーもユーザーだそう。
動作チェックしてみると、パネルの表示はボタンを押すと反応するものの、鍵盤を押しても音は出ず。
ボディの上半分をガバっと開けて、中の回路をチェックしていきます。
木製ピアノ鍵盤の後ろに、でっかい基板が3枚実装されています。
基板はほとんど、デジタルICだらけ。
回路図を追っていくと、音声出力ジャックの手前にある「リレー」までは、音声信号が来ているようです。
試しに、そこから音を拾ってみると、内蔵されているピアノとブラスの音が聞こえました。
そこで、お客様にリレーを取って直結するか、時間がかかるけど海外からリレーを取寄せて交換するかを、お見積り。 交換となりました。
交換部品のリレーが届いて交換したら、音声出力が復活。 動作チェックもOK。
K250にはサンプリング機能もついているので、マイクで「環境音」を録音してみたら、すごい「解像力」。
耳で聞くよりもハッキリと、音が聞こえてきます。
サンプリング周波数「100KHz」だそうですけど、さすが250万円のマシン。
ライブラリー音色など、一通り音出ししてきちんと動作していたので、お客様にご返却となりました。
申し訳ありませんが、現在はKURZWEIL K250の修理受付をしておりません。
ヴィンテージシンセの修理と、レストアのお問い合わせはコチラへ
担当の吉田が承ります
ビンテージ・ファイブ・ステート
https://vintagefivestate.shopinfo.jp
vfstate@gmail.com
業務30年で、細かいものを入れれば、修理実績5000件超!
ふつうの故障からレストアまで、おまかせください