茨城 観光10の続き。

今回は、偕楽園 梅園、左近の桜、二季咲桜を紹介します。


偕楽園へは水戸駅からタクシーで10分程で到着。

東門手前で降ろしてもらいました。

また、運転手さんの御厚意で見学を終えるまで無料で待っていただけることになりました。



偕楽園 東門

偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三公園」のひとつで、1842年

(天保13)に水戸藩第9代藩主 徳川斉昭によって造園されました。

斉昭は、千波湖に臨む七面山を切り開き、領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたいと

願い、「偕楽園」をつくりました。



偕楽園 案内図

13haの園内には約100種、3,000本の梅が植えられ、早春には多くの観梅客でにぎわい

ます。



偕楽園は梅の名所として有名ですが、その他にも四季折々の見どころがあり、春には

桜、初夏には深紅のキリシマツツジ、真夏には緑鮮やかな孟宗竹や大杉森、秋には

可憐な萩の花やモミジが見られます。



梅園エリアを散策

当然ながら訪れた時期が早かったため花は全くありません。

時期がよければ素晴らしい景観が楽しめそうです。





見晴広場から千波湖







好文亭

こちらの後の記事で詳しく紹介します。



左近の桜

1831年(天保2)徳川斉昭夫人 登美宮が降嫁の折り、仁孝天皇から京都御所の

左近の桜の鉢植えを賜ったことに遡ります。


東京小石川の後楽園徳川邸に植えられたこの桜は1841年(天保12)弘道館の落成

にあたり弘道館正庁玄関前に移植されました。



その後、初代、2代目は枯れてしまい、現在の桜は1963年(昭和38)弘道館改修工事

の完了を記念して茨城県が宮内庁より京都御所から左近の桜の系統を受領し、

弘道館と偕楽園に植えたものです。

種類はヤマザクラの1種の白山桜で幹の周囲は3.84m、高さは約16mです。



二季咲桜

シキザクラの仲間で秋から冬にかけてと春の年2回咲く一重咲きの桜です。

初代の二季咲桜は、水戸藩士久米某氏邸にあったものを移し替えたと伝えられて

います。


2本の桜を見た後は好文亭方向へ。


偕楽園記碑

偕楽園の名前や創設した理由、利用の心得などが斉昭の直筆で記されています。


碑には斉昭の宇宙観や人生観、藩主としての姿勢、偕楽園が弘道館と一対の

施設として構想されていたことが記されています。

また、この公園は自分ひとりのものでなく、領内の人々が学問や武芸を学んだあと

余暇を利用して休息し、心身を養うところであることを明らかにしています。


碑の裏には斉昭の定めた園内での禁止事項(6条)が刻まれていますが、その

内容は今日の公園管理の先駆をなすものといえます。


次回、偕楽園 好文亭を紹介します。