先週の木曜日(3月14日) 春の訪れを感じさせるような

明るい日のふりそそぐ中、

神奈川県 葉山町にある素敵な洋館を訪ねました。

 

 

こちらは築90年の「旧足立亭」。

数年前こちらに移り住んだVelvet Knot(ヴェルヴェットノット)を主催する

柴田結さん企画の人形展「非日常に満たされた日常」(3/9ー3/25)が

開催中で、以前からこのお宅にも興味があったので

この機会に仕事仲間と連れ立って ちょっとした日帰り旅行気分で出かけました。

 

 

ご主人と二人のお子様との四人暮らしの柴田さん。

建物の一部を一般公開しての展覧会でした。

 

 

今回の展覧会は昨年秋に開催されたものの第二弾だそうです。

個性豊かなお人形たちは 国内の作家さんたちの手によるものです。

アンティークの調度品との相性もばっちりで、

どの空間を切り取ってみてもうっとりするような素敵な空気が流れていました。

 

 

こちらのセーラー服のお人形。

ポスターにもなっていますが、幼いながらも凛とした顔立ちが美しく

思わずシャッターを切ってしまいました。

 

 

アンティーク小物の販売もされていましたが、

やはりこういう場所にはふさわしいですね!

私たちが滞在している間も お人形ファンの方、

柴田さんのアンティークコレクションのファンの方や

お人形さんのようなコスチュームに身を包んだ若い女性たちなど

たくさんのお客様がいらしてました。

 

 

窓から見る外の景色も素敵!

残念ながら桜の季節には少し早かったようですが、

四季の移ろいをこの窓から眺められるなんて羨ましいです。

 

 

柴田さんとは 以前 アンティークのイベントでご一緒したことがありますが、

その時に素敵なご主人と当時生まれたばかりの上のお子さんにもお会いしました。

その少し後にこちらへ移住されましたが、二人目のお子様も生れました。

元の家主がいなくなったこの家を取り壊して土地を販売するという動きもあった中

唯一 この家をそのまま残して住みたいという強い意志をお持ちの若いご夫妻の手に

委ねられた旧足立亭。

きっと神様が このご一家を選ばれたのでしょう。

 

 

補修、維持などちょっと想像しただけでも苦労が山済みのように思いますが、

そういったものを乗り越えても得られるものの大きさを信じ、

この家そのものと共に歩んでいくという決意に満ちたご夫妻の姿勢に強く感銘を受けました。お互いの美意識や価値観が一致していなければ こんな大きな決断は下せなかったでしょう。

 

ついつい利便性や効率を優先してしまいがちな自分の日常を考えると

頭の下がる思いと共に、少し羨ましいような気持にもなりました。

 

 

お邸では クラシックの楽器のコンサートなど 時折一般の人も訪れられるような企画をされているようですので、機会があったら是非訪れてみてください。

 

開催中の展覧会は会期も25日まで(休館日あり)となりましたが、

詳細はこちらをご覧ください。

 

 

また「旧足立亭」に住まわれるご夫妻についてはこちらをご覧ください。